『骨は、嘘をつかない』

本日の身体調律セッションには、現役のバレエダンサーのカラダさまが
3体もお越しになっていただきました。

そもそも、
わたしが整体業時代になぜ骨に触れるようになっていったのかと言いますと、
多くのバレエダンサーの方々との出会いがきっかけでした。

多くのバレエダンサーの方のカラダに触れていく経験の中で、

同じように子どもの頃からバレエを習い、そして日々レッスンを欠かさず努力をし続けているはずなのに、なぜ動きの質が人によって差がでてくるのか?

それが自分の中でずっと謎でした。

もちろんそれを、

『生まれ持った才能の差』

と、言ってしまえばそれまでなのでしょうが・・・

どうも、そういう抽象的ではない決定的な何かが違う気がする・・・

そんな感覚を憶えながら、施術をしていたある時、

それぞれカラダにより、骨に触れた時の感触の違いがあることがわかってきた。

シンプルに言ってしまえば、

【バレエが上手なカラダの持ち主ほど、骨が触れやすい】


というもの。

そもそもヒトの骨を意識的に触ったことが無い方には、全然伝わらない感覚だとは承知の上で書いていますが、
上手いヒトほど、とにかく骨が触りやすいのですよ。

逆に、
あまり上手にカラダを使えていないヒトほど、こわばった筋肉に埋もれてしまっていて触れたとしても骨を感じにくい。

実際、
バレエダンサーの方に施術をしながら話を聞いてみても、
動きの上手なヒトをほど、無意識的とは言え自分の骨に意識が向いている方が多く、
逆に骨に触れにくいヒトほど、骨のことは意識したことがなかったと答える方が多かった。

こういう経験を経て、わたしはある時から筋肉から骨に意識を向けてカラダに触れるようになった。

そして、
それまで骨に意識を向けたことがなかった方の骨に触れていき、
その方自身にも自分の骨に意識を向けるようアドバイスをしていくと、
どんどん動きの質が上がってくる実感を得られたそうなのだ。

そんなある時、
とあるダンサーの子がこんなことを話してくれた。

『今まではリハの時に先生から、
~今の動きは違う~とか、
~今のはイイよ!!~と言われても、
自分自身では、今の自分の動きのどこがダメで、どう修正したらよくなるのかがいつも不明確だったけど、自分の骨の位置を意識するようになってから、具体的に自分の骨の位置をどの方向にどう修正したらいいかが少しずつでわかるようになってきました!!』


と、伝えてくれた。

動きが上手になるって、まさにこういうことなんだと思うのです。

イイ とか ダメ とかではなくて、
自分のカラダの位置が、やりたい動きに対して合理的ではない位置にあるからこそ動けない。

その自分のカラダの位置というのが、

【自分の骨の位置】


なのです。

骨はウソをつかない存在。

緊張したって、疲れていたって、いつも内側に変わらずその位置に在るもの。

その骨とのシンクロ率を上げることが、自分の動きの質を高めるということを、
多くのバレエダンサーとの出会いが教えてくれたのでした。

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