身体調律セッションにおいて、
最も特徴的なものが手の甲の骨、『手根骨』へのアプローチです。
※写真の赤い丸の部分の、小さな骨の集まる箇所
それはなぜかと言いますと、この部分の骨 『手根骨』という複数存在するこの骨の動きが固まり、その骨と骨との間に存在しているはずの空間・スペースがなくなってしまうと、
それがそのまま、その人の呼吸の状態に反映してしまうからです。
「手一杯」
「手に汗握る」
「手が空かない」
古来より日本語の中には感情や状況を表現する言葉に「手」が用いられますが、
そこで言う「手」というのは、ある意味でこの『手根骨』の状態を表現している。
そしてこの、
人の感情や状況というものは、そのまま『呼吸の状態』を表しているのだ。
さて、
ここからが今回の本題であり問題点なのだが、
仮に、
呼吸の状態レベルを、1~5の5段階あると仮定してみよう。
・5が非常に良い、深い呼吸ができる状態であり、『手根骨』の空間にアソビがあり、かなり深くリラックスできている状態。
・3がノーマル。通常モードとしてみよう。
・1 これはかなり呼吸が浅く、緊張し集中している仕事モードであり戦闘モード。
で、
現実世界では、これが掛け算の世界になってくるのだ。
つまりは、
【呼吸レベル】に対して【行動した実時間】が掛け算されて、その出てきた数値が身体に反映される。
例えば、
【呼吸レベル3】の状態で仮に30分ランニングしたとしよう。
そうすると、
【呼吸レベル3】×30分で、90の行動エネルギーが得られる。
そんな感じをイメージしてほしい。
そうすると当然、
【久々のハワイにバカンスに来て、早朝のワイキキビーチを朝日を浴びながら】
みたいな、
ベタベタなSNS映えしそうな状況の超絶オフモード、リラックスモードである【呼吸レベル5】の状態で30分ワイキキビーチをランニングをしたとすると、
【呼吸レベル5】×30分で、150の行動エネルギーが得られるのだ。
同じ30分のランニングでも、呼吸レベルの差で得られるエネルギーに違いが出てくる。
当然そうすると、【呼吸レベル1】で30分ランニングしたとなれば、
【呼吸レベル1】×30分で、30の行動エネルギーにしかならない。
(※もちろん、それでも行動することは大切ですが)
ただ、あくまでここまでがプラスの世界。
問題は、プラスがある世界には必ずマイナスがあるということ。
いろいろな状況が重なり、仮に【呼吸レベル】がマイナスになった状態でランニングをした場合どうなるか・・・?
そうすると当然、
【呼吸レベル-1】×30分でマイナス30分の行動エネルギーが発生する。
現実的な言い方をすると、
マイナス30分分の行動エネルギーが、自分の身体から奪われることになるのだ。
そして、そのエネルギーを盗み、奪っている存在が自分自身。
今度これを、
≪30分のランニング≫ から、≪睡眠≫に置き換えていただきたい。
恐ろしい話だが、これが今を生きる皆さんの身体に身近に起きている図式ですが、
【呼吸レベル-1】の状態で、6時間睡眠したとしよう。
そうするとどうなるか?
それは回復し、スッキリするどころの話ではなく
マイナス6時間分のエネルギーが奪われることになる。
だから、身体は寝かさなくするのだ。
寝かさないことで、マイナスの損失を防ぐために眠らせなくする。
楽しいと感じる行動も同じ。
【呼吸レベル】がマイナスになってしまえば、どんなに効果のある運動も、どんなに楽しめるはずの趣味であっても、それをさせなくする。
やる気を奪ってしまう。
でもそれは、異常なことでも身体のシステムエラーでもない。
マイナスの損失を、極力最小限に抑えようと身体が護ってくれる反応なのだ。
だからこそ、変えるべきは【呼吸レベル】であり手根骨の状態。
呼吸を変えるには、手首の骨から。
それもまた、大事な身体調律。
※身体調律セッションを実際に受けてみたい・体感してみたいという方は、
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