本日のカラダさま。
50代後半の女性K様。
目下、集中セッション期間中で今回が4回目の身体調律。
今回は明らかに、
骨に触れた感触も、その方から出る雰囲気も潮目が変わってきたのがわかる。
このぐらいの状態になってからの方が、
なぜ今回、自分の身体がこのような状況になったのかを振り返るには良きタイミングだ。
そもそもこのK様。
子どもの頃から運動が好きで、学生時代も普段はテニス、冬場はスキーと常に運動をしていた。
社会人になり、ご結婚され出産・子育てとなり以前のようには運動はしなくはなったが
特別大きな身体の不調などを感じることなく長年過ごしてきていた。
それが約10年ほど前のある時、
一日中歩いた際に、股関節や膝が突然痛くなり、その帰りに痛くて歩けなくなるという出来事が起きた。
それ以来、
短い距離を歩いたり、少し身体を動かす程度であれば問題ないが、
長時間歩いたり大きく動こうとすると痛くなってしまうようになってしまった。
そうなると、あれだけ動くのが好きだったはずなのに
だんだんと痛みに怯え、動くことを避けるようになってしまったという流れなのだ。
本日のセッションでも、その当時の経緯を改めて伺ったのがだが、
結局のところ、その時カラダさまはその痛みで何を伝えたかったのかと言えば、
【このままの状態で動くのは止めてください】
ということだったのでは? ということをお伝えした。
このK様、
めちゃめちゃ身体は丈夫で、ずっと運動が好きでし続けてはきていたのですが、
結局のところ、ケアをするということはまったくと言っていいほどした経験がなかった。
それは例えて言うならば、
【料理をすることと、台所を掃除することは違う】
というようなもの。
毎日毎日、料理をして自分の身体に合う食事をしていれば内臓は健康になるかもしれないが、それとお台所の状態とは関係の無い話。
台所は台所で、調理後にまったく別の作業として片付けて掃除をしなければ綺麗になることはない。
しかも、どんなに良い食材で凄腕の料理技術で調理したとしても
壊滅的に不衛生でぐちゃぐちゃの台所で調理したとなると、それはもう台無し状態だ。
運動も同じ。
日々、運動をしているから身体には問題ないですと思っている方が相変わらず多いですが、
それはまさに、ひどい台所で毎日料理しているが如くな有様なのだ。
カラダさまは、
それまでの、まったくケアの意識を自分の身体に向けずに、ただただ動かしてきた今までのやり方を今後もこのまま続けてしまうのを気づかせるために痛みをだして、一度止めてくれたのではないですか?とお伝えした。
生きている限り、身体は常に動き変化・成長していくものです。
けして、動かさなくするようにはプログラムされていないのです。
ただ、
今までのやり方から、新しいやり方に変化していくために、
必ず一度、痛みを出して止めてくれるものなのです。
そういうプログラムなのです。
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