今日は、バレエダンサーのカラダさまがセッションへお越しになる。
もう、以前の五反田整体院時代からの長い長いお付き合いのカラダさま。
そして、
この4年間は、現役を離れてお子さまを2人ご出産され、
育児をしながらご自身のバレエスタジオにて指導者として活動されていた。
そんなカラダさまが、
ついにこの秋に舞台に復帰する決意をされて、本格的にご自身のレッスンを再始動するにあたり身体調律に来ていただいたのだ。
もちろんこの間、妊娠期間中も産後にも来ていただき、
その骨には触れてはきているのですが、
今回の骨の感触がどのような感じなのかは私自身も大変興味深かった。
さっそく骨に触れていくと、あきらかに以前と感覚が違う。
それは別に、コンディションが良いとか悪いとかではなくて、
とても窮屈な感覚を憶えた。
≪身体の内側の空間の狭さ≫
と、でも表現していいのかわかりませんが
とにかく、狭い空間でモゾモゾしているような感触。
そして、内側のエネルギーが動き出したくて膨張している感じ。
そのためには、身体の内側の空間を広げていくことが必要になるのですが
その際、その空間を広げるためには
みたいなストレッチ的なアプローチではその空間は広がっていかない。
そのために必要なイメージは
≪各骨の螺旋のイメージ≫
最初は小さな1ヶ所の骨の回転から始まり、
そしてその隣の骨、そしてそのまた先の骨へと、その回転の動きを連動させていく。
そして一番大切なことは、
その回転の回転幅を、
≪各骨の最大回転領域まで動かす≫
ということ。
妊娠期間中や育児期間中とは、
別に動けない状態でもなければ、姿勢が悪くなる時期というわけではない。
それは単に、
【すべての骨の回転稼働範囲を限定的にして、身体の不安定感覚レベルを下げる】
ということなだけなのだ。
それはあくまで、自分自身のカラダの為ではなくて
自分以外の存在(ここで言えば赤ちゃんという存在)のためのシステム。
ただ、
そのモードのままでは、
自分自身のカラダを、最大稼働範囲でコントロールすることはできない。
だからこその、再調律。
身体調律セッション。
そして、
そんなカラダさまとのセッション中に、
口から出任せで、思わずこんなセリフを伝えてしましました。
『おかえりなさい!不安定な世界へ!!』
動くということは、動けるということは、
それ即ち、不安定な世界に自分のカラダを置くということ。
それは決して、楽な世界ではない。
でも、時々死ぬほど楽しいと感じてしまう世界。
もちろん、
そのことを誰よりも経験されてきているからこそ、このクライアントさんも
今回復帰されることに対して、いろいろなことを感じていたのだと思う。
ただ、
その不安定な世界に帰ってきたそのカラダさまは、
とてもとても美しかった。
そして、
調律をし直したそのカラダさまは、
颯爽と地下の階段を駆け上がり、新しい扉を開けていきました。
今から、秋が楽しみです。
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