死後硬直と生前硬直

最近ふと観たテレビのドラマかなんかで、

『あの御遺体からは、 ‟死後硬直” が~・・・』

みたいなセリフをふと耳にした。

ドラマのタイトルも内容も覚えていないのですが、


この

【死後硬直】

という言葉。


亡くなった身体に起きる現象で、亡くなってから数時間で始まり、徐々に筋肉が固まっていく現象のことなのだが、

やや不謹慎なハナシかもしれないが、

果たしてこの現象は、

亡くなった身体にだけ起きるものなのであろうか??

最近むしろ、

生きている身体にも、

もうすでにこの現象は始まっているような気がしてならない。

【死後硬直】ならぬ【生前硬直】とでも言うのでしょうか、、、

毎日毎日、こうしてヒトの身体や骨に触れていますと

極端なハナシ、触れる部位によっては

もう十分、この【生前硬直】が始まってしまっているような身体は多い。


それは、ある意味言い方を変えるならば、

まったく意識が向いていない身体

みたいなことになるのだが、

やれ股関節がかたいとか、
やれ肩の動きがかたいのを、

ただただ筋肉がかたいとしか思わずに、そこから何も危機感を覚えないのであれば、


いっそそれはもう、


自分の身体に【生前硬直】が始まっている


そう、捉えてもいい気がする。

でも、

【生前硬直】

という概念が生まれてくると、

【生きている身体】



【亡くなった身体】

というものの差は、

その境目というのは、

ひょっとしたら、そんなに明確な分かれ目では無い気がしてくる。

昼と夜の境目のように、

その境界線は、

実は曖昧な世界なのかもしれない。

少なくとも、

生 か 死か。

そんな2極論的に、はっきりはしていないでしょうね。

はっきりしているのは、

人間の死亡率は100%だということだけ。


ちなみに、


このブログで使用した写真は、6年前に体験した『入棺体験』。



実際に棺桶に入り、お経も唱えていただきましたが、
これはこれで、なかなかおもしろい経験でした。

本当の死も、

もしかしたら、

ある部分では、初体験でおもしろい。


そう、

感じる部分もきっとあるのでしょうね。

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