長年、【整体】という枠のなかで、身体というものに触れてきた結果、
個人的に【整体】というコトバに違和感を感じ、
今は【身体調律】という世界観で身体に触れています。
とは言え、
実際の楽器そのものに対しては、ほぼほぼ素人同然なので、
楽器についても少しづつですが、勉強している日々です。
最近のはまり本
『楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」 (ブルーバックス)』
ただ、単純かつ原始的な構造として
アコースティックギターにしろバイオリンにしろ、
電気の力で音を増幅しない楽器のほとんんどが、
楽器内にある空洞で音を共鳴させて増幅している。
つまりは、内側に空洞がないと音は大きくならないし、響かないのだ。
このあたりの構造が、身体と同じなので
(ま。そもそもは、身体の構造をベースに楽器が生まれている順番ですけどね)
身体の内側にも空洞がないと身体は響かない。
身体に空洞と言われても、あまりピンとこないかもしれませんが、
それが、身体の世界では
【腔】
と呼ばれるもの。
一番わかりやすいのが、副鼻腔炎でお馴染みの副鼻腔でしょうか。
これが、鼻の奥に存在する空間。
【腔】とは、
≪身体の内側で、空になっている所≫
という意味なのですが、
ざっと並べると口腔やら胸腔やら腹腔が馴染みだとは思います。
で、
この本来の意味、
≪身体の内側で、空になっている所≫
である腔が、現代に生きる身体は
まったくもって空になっていないのです。
腹腔には、不必要な食べ物や感情が溜まり、
胸腔には、吐き出しきれていない古い呼吸と吐き出せていない言葉が溜まる。
空腹や断食などで身体が冴えるのも、
そもそもお腹が空っぽになり、この本来の腔に戻るからこそなのだ。
現代人のほとんどが
本来、空っぽなはずの腔に、
余計なもの、古いもので一杯になっている。
よく、
≪気持ちに余裕がない≫
なんて状態がありますが、
私に言わせればそれは、気持ちやメンタルの問題ではなくて
ただただ、身体の内側の空間に余裕が無いだけ。
この、身体の内側の内圧を排出して、本来在るべき空間を取り戻す。
身体調律のセッションでは、
身体を調律して、その体内圧をチューニングする。
それを丁寧に行っていきます。
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