骨折→リハビリ→身体調律

大半の方にとって、
日常あまり【骨】に意識を向ける機会は少ないと思います。

では逆に、どんな時に意識を向けるかと言えば
恐らくそれは【骨折】という現象が起きた時でしょう。

そして、

よくこの身体調律スタジオUにて私がお伝えする

『骨の感覚が消えています』

という表現を、もっともわかりやすく体現しているのもこの

【骨折】

という状況。

今回のストーリーは、
そんな【骨折】というプロセスを経てのカラダさまとの身体調律日誌。

時を遡ると、このカラダさま
今年の1月にアクシデントにより骨盤の骨、腸骨を骨折されたのだ。

太ももの骨や、股関節部分を骨折される方は少なくないのですが、、
腸骨と寛骨臼を骨折というのは、私もはじめて目の当たりにしました。


ご本人の許可をいただいておりますので、
その骨折時のレントゲン画像とCT画像をご紹介します。

骨折の様子も生々しいですが、
この状態に対して、ステンレスのプレートとボルトを埋め込み治療できるあたりが、
整形外科さんの技術の本当に凄いところだと思います。

当然、この骨盤骨折の外科的処置後は
この患部である左の腸骨及び寛骨臼エリアの骨の回復がされるまでは
体重をのせることがNGなので、一定の期間は立ち上がることができなかったとのこと。

リハビリが始まるまでの期間は、車イスでの生活期間だったそうなのですが、
これも視点を変えれば、ほぼ1日デスクワークで座っている方は
他人事では無い。

当然、立ち上がり股関節に体重をのせることができないということは、
そのまま足首の骨にも、自分の重さがのらないということになる。

この、重さがこない・刺激が無いという状態が
身体を固くしてしまうことは、骨折後の身体に起きることは
容易に想像できると思うのですが、

一日、座って仕事をし続ける身体にも図式としてほぼ同じことが起きているのだ。

実際に、骨折し
そこから治療を受け、リハビリを行い
ようやく退院されたからこそ、こちらのスタジオにお越し頂けている
わけなのだが、

その時の身体の状態としては、
足首の固さ、とくに踵の骨の感覚が消えているのが顕著であった。

実は、

このように外傷きっかけの骨折後の身体で、
とくにリハビリをしたにも関わらず、
ある一定以上、動きのパフォーマンスが上がらないでお困りの方は多いのだが

実はその原因のひとつが、
骨折そのものよりも、骨折期回復中の末端の(足首や手首)の骨の位置感覚を
脳が見失ってしまっていることが多いのだ。

それは、リハビリとはまた違うアプローチが必要になります。

もちろん、外科的処置が最優先であり最初のコンタクト。

そして、次にリハビリ。これも技術のある奥深い世界。

そして、その次に身体調律を行い
見失った骨の感覚を再認識することで、
元通りではなく、骨折前以上のパフォーマンスを身につけることも不可能ではない。

そもそも、

ケガとは、骨折とは、
そのために起きていると言っても、私は大袈裟ではないと感じていますから。

それぐらい、身体は強い存在だと
何十年と触れていると、そう思えてくるものです。







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