『メンタルを護るカラダのシステム』

本日セッションにお越しの女性Iさん。8月末以来の1ヶ月ちょいぶりのスタジオU入り。

珍しく左の腰の痛みの自覚ありとのこと。そして一目で表情筋のこわばりと緊張が見てとれる。

そして身体に触れてみると、わかりやすいほどの全身の緊張状態。その緊張という全身の筋肉の引っ張り合いの結果、左側の肋骨の下、横隔膜近辺のかたさを感じる。

「この間、なにかありましたか?」

と、セッション中にIさんに数回訊いてみるのだが本人的には特別思い当たることもないとの回答。

両足首のロックを解除し、さて右腕の手首のロックを解除できたところで急にIさんが口を開く、、

『そうだ!思い出しました、9月に息子が学校で転倒して顎を切るケガをして急遽学校に呼び出されました』

おいおい、かなりのトピックスじゃあないですかい!!

どうも、小学校で仲の良いお友だちと上履きの取り合いでふざけていたところ転倒してしまい、そのまま顎から着いてしまったとのこと。

在宅ワーク中にその連絡が入り、急遽学校に行き、そのまま病院へ連れていくだの、その後も何度も通院するだの、遊んでいたお友だちの保護者が謝りに来るだの、そしてそんな時に限って仕事の方が忙しいだのと、、、

どうやら、相当この9月の期間は落ち着かない状況だったそうなのだ。

それを聞いて、ようやくこちらも納得する。

なるほど、Iさんの身体は、必要以上にIさん自身がパニックにならないために、そして必要以上に感じ過ぎ考え過ぎてメンタルがやられないために、身体を、筋肉を固めて緊張させてIさん自身を護ってくれていたのだと。

それが、セッションでロックを解除したことでフリーズしていた感覚が戻ってきたのだと。

そこからは、Iさん喋る喋る。

そしてどんどん身体が緩んでいくのです。

筋肉が固まる、緊張するという状況は、

ある場面においては、感覚をフリーズさせて感じなくさせることで自信を護ろうとする大事な身体のシステムのひとつでもあるのです。

そして、身体調律セッションとしては

どのペースで、どの距離感でその身体の緊張モードを解除していくかがポイント。

何度セッションを重ねても感じることは、

身体の身を護るシステムの優秀さに尽きるのです。

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