さて、突然ですが問題です。
上に掲載したこの写真。一体これは何でしょう??
ちなみに、新種の虫などではないですよ。
まあ、
ここで正解できた方は、なかなかのカラダマニアか身体関係のお仕事の方ぐらいでしょう。
もう少し問題の出し方を変えてみますと、
この写真、人間の身体のどの部分の骨でしょうか?
これって骨なの!?
と思った方も多いと思いますが、これはれっきとした人間のある部分の骨です。
最初の写真は、わざと反転して掲載したので本来の位置はこちらです。
この方向であれば、もうお解りですかね??
正解は、こちらになります。
正解は、胸骨。
胸の骨となります。
正確には、胸骨(胸のど真ん中にある骨)と肋軟骨(ロクナンコツ)と呼ばれる、そのまま肋骨につながる部分の骨でした。
肋軟骨と言うだけあり、軟骨組織ですので真ん中の部分(胸骨)以外の部分は模型上でも半透明な造りになっているのです。
そして大事なことはここからなのですが、
みなさん、【呼吸が大事】というのは理解されていると思いますが、
呼吸とは当然、肺の動きとなるわけですが、、
肺って、実は独自には動けない身体の組織なのです。
わかりやすく言いますと、心臓とは違うもの。
心臓は独自に動いてくれていますが、肺は独自に動けませんし、肺そのものを動かすことはできません。
呼吸とは、肺の動きとは、
この胸骨~肋軟骨~肋骨という≪胸郭エリアの骨≫が動くことにより、肺組織は動かされて呼吸という動作になります。
もちろん、この≪胸郭エリアの骨≫を動かすのが肋間筋という筋肉の役目。
というのがざっくりとした呼吸に関わる骨と筋肉のハナシ。
ただ、多くのクライアントさんの身体を日々触れていますと、
ほとんどの方がこの≪胸郭エリアの骨≫の動きが固い状態であり、
その部分にアソビが無い感触ばかりなのです。
そして、
そのようなアソビが無い胸郭状態の方に、この部分である胸郭エリアのイメージを訊いてみると多くの方がこんなイメージを答える。
それが、『鳥かご』。
しかも、
金属製の頑丈で固い立派な立派な『鉄の鳥かご』のようなものを想像しているのだ。
たしかに、
自分の肋骨部分を、こんな『鉄の鳥かご』のようなイメージを持ってしまったならば、
それはもう深い呼吸なんて話ではなくなる。
ですが、実際は違うのです。
肋骨は『鳥かご』ではない。
胸郭エリアは『鉄の鳥かご』なんかじゃあないのです。
もちろん、生きる上での最重要組織でもある肺を護るために、肋骨という骨で覆ってはいますが、前側・真ん中部分には肋軟骨という柔らかい組織が存在し、そして胸の骨がある仕組みになっているのです。
肋骨は、とても柔らかい柔軟性に富んだ骨の集まりなのです。
だからこそ、呼吸は穏やかに深くなるもの。
深呼吸が大事と、呼吸を意識されている方はいますが、
そういう方に限って、肺そのもののイメージしかお持ちでない方が多いのです。
それは言ってみれば、
『鉄の鳥かご』の、そのかごの内側の空間内でしか呼吸していないようなもの。
勝手に作り上げてしまった枠の範囲中でしか呼吸ができていないのだ。
そこに在るのは、かごという制限ではないのです。
むしろ、制限なんてない。大きく広げられるものなのです。
イメージを変えるだけでも、呼吸は変わる。
いやむしろ、自分の肋骨や胸骨へのイメージを変えない限り呼吸は変わっていかないもの。
肋骨は、『鉄の鳥かご』ではない。
自分自身で、自由に大きく揺れ動かすコントロールができる部分なのです。
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