身体調律スタジオUは、地下にあります。
エレベーターなどありませんので、当然階段を降りてきていただくことになりますし、
お帰りの際は階段を登っていただくことになります。
身体に痛みや不自由を感じる方がお越しになる空間として、階段しかない地下という物件はいかがなものかと当初は思ったものですが、
これはこれで、いろいろと発見があるもので。
最近お越しいただいている70代後半の女性のクライアントさん。
実は、中学時代の同級生のお母様。
数年前にご病気をなさってしまい、今は病気そのものは改善されたのですが
その治療期間中に体力と足腰がすっかり衰えてしまった。
そこから発生した腰痛と歩行の改善を目指すべくこうしてセッションに来ていただいている。
同級生の母親ということなので、当然 私の母ともほぼ同年代。
なので、その同級生の気持ちや大変さもよくわかる。
このところ少し腰の痛み度合いが良くなく、一度月曜に来ていただいたのだが
今日も続けてのセッションとなった。
先日とは違い、今日は痛みも落ち着き、歩き方が先日とは違う。
セッションでの反応の良さも戻ってきたので、一安心ということで
お帰りの際、階段下でお見送りをする。
ちなみに、毎回セッションにお越しの際は
同級生である息子さんが毎回クルマで送迎してくれて、階段の上り下りの際も一緒に手を取り介助してくれているのですが、
お帰りの階段を登られる時、
ふとそのクライアントさんの階段に足をのせる踵の位置に目がいく。
よく見ると、
踵の骨が、階段から浮いてしまう位置に足を置いてしまっている
骨で表現するとこういうこと。
このポジションね。
踵の骨、浮いてるでしょ。
実はこれ、
ご年配の方に限った話ではなく、日常街なかでも年齢に関係なくこの着地をしている足をよく見かけます。
ご本人的には、自分の足裏が階段面にのるように足を上げているつもりなのでしょうが、
どっこい思っているより足が前に出ていない。
結果このような、踵の骨が浮いている位置に足を着くとどうなるか?
人間の足は、踵がしっかりと地面に接地していないと骨を活用することができない。
骨を活用できないとは、自分の体重という存在を地面に伝えることができない。
結局のところ、
自分の重さというエネルギーを、すべて足指先だけで持ち上げなくてはならなくなる。
人間という存在は、重いのですよ。
どんなに小柄な方と言っても、平気で30~40キロはある。
捉え方を変えて、30キロの米袋を持って階段を運ぶのを想像してみてほしい。
それを手先だけで持とうとしたら、ほぼ不可能であろう。
重い物を持ち上げ運ぶためには、
必然的に下半身の骨を発動させなければならない。
そのためのスイッチが、
自分の踵が地面に接地し、そこに自分の重さがのることなのだ。
要は、こういう位置となります。
たかが数センチの差ですが、
重さをコントロールとなると、この数センチの違いが全く違うものになる。
もちろん、まずはご自身からですが
階段を登る際に、自分の踵の骨が浮いていないかどうか確認してみてほしい。
そして、
身近な年長者の方にも、ぜひこのことを伝えてください。
踵、浮いちゃってますよ、と。
もう一歩手前に足を踏み出していきましょう、と。
その数センチが、今後の人生を変えていくのですから。
身体調律セッションを実際に受けてみたい・体感してみたいという方は、
公式HPよりご予約ください。
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