2023.10.11 07:53

悪夢を見るコンディション

本日、セッションにお越しのS様のカラダさま。

S様はとても身体感覚の鋭い方なので、毎回お越しの際は
ご本人が認識している今の自分のコンディションと、実際のコンディションにほとんど差がないのでこちらも毎回その感覚の鋭さに驚くのだが、今回は少し様子が違っていた。

いつも暑がりなS様。
だいぶ涼しくなった今日の陽気でさえ暑い暑いと言っているのだが、
足指先に触れてみると冷たい。

そして、その状態にS様本人は気がついていない。

珍しいなと思い、この間（前回のセッションから今日まで）の生活状況を伺っていくと、
やはりイレギュラーな案件がいくつか発生していた。

とくに大きな影響を及ぼしていそうな案件が、

【義理のお母様の体調問題と愛犬の体調問題】

であった。

実は、この２つとも図式は似ていて、
両案件とも、身体は元気だが年齢による影響により物忘れが目立つようになってきてしまっているようなのだ。

そんな状況の中、別件で月末に大きなイベントが控えており
その準備のためにあれやこれや落ち着かない日々を過ごしているとのこと。

これは、どなたにでも当てはまるハナシでなありますが、

身体の状態に影響を及ぼ要因のほとんどは、なにか一つの大きな問題ではなくて、
大抵の場合、細々としたひとつひとつであればそれほどでもない内容の合わせ技一本状態がほとんどなのだ。

足首の骨の動き調律し、さてお次は上半身のセッションと思い進めていくと、
ビックリするほどの首の緊張度合いに出会う。

手首に触れてみても同じ。すごいこわばりなのだ。

思わず、

『これ、夜ちゃんと眠れてますか？』

と尋ねてみると案の定ここ連日連夜あまり眠れておらず、途中で起きてしまうとのこと。

そして、毎晩のように悪夢を見ているとのことだった。

これ、

よく勘違いされがちなことなのですが、

≪悪夢を見てうなされてしまったから、首や手に力が入ってしまった≫

と認識される方が多いのですがそれは図式が逆で、

≪首や手に力が入ったままの呼吸が浅い状態で睡眠に入ったために悪夢を見てしまった≫

というのが実際に起きていることなのだ。

しかもS様の連日見た夢の内容というのが、

『突然、頼んだ覚えのない大量のアイスクリームをヤマトの人が届けに来た上に揉める』

的なシチュエーションの夢ばかり見ていたようなのだ。

このあたりも、現実に起きていることに反応している身体の状態の影響なのでしょう。

もちろん最初は、現実世界で起きた出来事に身体が反応してこわばったり緊張したりしただけなのだが、段々と今度は、その状態でいることが自分の脳やメンタルに影響を及ぼしてくる。

このあたりが、この手の図式の厄介な点なのです。

なので今回のセッションの後半戦は、手首の骨と頭蓋骨の調律をしっかりと行った。

こういう時は、

とにかく夜の方が眠りの質が下がる傾向にあるので、昼寝といいますか、
日中の時間であっても眠いと感じた時に少しでもいいから横になり眠ることをアドバイスとしてお伝えしておいた。

悪夢というのは、自動的に見るものではないのです。

それこそ、

身体が緊張したまま、こわばり状態のままで眠りについてしまうからこそ、
その身体の影響が、緊張するようなこわばってしまうような映像をその晩の睡眠中に脳内で再生させてしまうものなのです。