先日、
なぜか突然、随分と昔にある女性のクライアントさんからご教授いただいたフレーズを思い出した。
それが、
【テーブルクロス理論】
というもの。
テーブルクロスと言えば、テーブルなどにおおいかぶせかける布のことであり、
主に慣性力と摩擦の関係を解説する際に、白髪のおじさんがお正月に食器やグラスを倒したり落としたりせずに両手で一気に引きぬくあの布のことなのですが。
この【テーブルクロス理論】・・・、
仮に、テーブルの上にひいてあるテーブルクロスの一端がずり落ちてしまったとしよう。
そして、
そのテーブルクロスを元の綺麗な状態に戻そうとするわけなのだが、
その状態において、
悪い状態になっているポイントは、テーブルから落ちてしまっている一端の部分ですが、
結局のところ、綺麗な状態にするのために、その落ちている端の部分に注目し意識を向けてそこを持ち上げてなんとかしようとしたところで綺麗な状態にはならない。
むしろ、よりテーブルクロスはぐちゃぐちゃになってしまうでしょう。
なので今度は全然関係の無い、ずり落ちている箇所とは逆の対角線側の端を持ち、
落ちている方向とは真逆の方向に引き上げてあげればテーブルクロスは綺麗な状態に戻る。
そう、
これが【テーブルクロス理論】
ずれてずり落ちてしまっている問題点のところに意識を向けてどうにかしようとするのではなく、
全然関係ないところに意識を向けて、真逆の方向に進んでいくとあら不思議、
気がつけば全体が綺麗になっているものなのだ。
この理論は、 ≪身体の世界≫ や ≪メンタルの世界≫ でも応用できるもの。
単純なハナシ、仮にぶつけたり外傷も無いにも関わらず左の腰が痛い場合、
その痛みの出ている左の腰をどうにかするのではなくて、何か関係の無い好きなことをし始めればいい。
別にそれが、読書だろうが料理だろうがなんでもいい。
たいして身体を使わないことだって別にいいのだ。
≪メンタルの世界≫ も同じで、
職場の人間関係にひどく悩まされていたとしても、相手の上司や他の同僚のことについてあれこれ言及するのではなく、
ある意味もう全然関係なく、突然普段は行ったことも無いお墓参りに突然出かけてみたりする方が、案外自分の人生のテーブルクロスは綺麗になるものなのだ。
今のご時世、
右をみても左をみても、スマホをみていても問題だらけの世の中であり、
自分と言う存在以外のテーブルクロスの端という端は、
すべてズリ落ちまくっている状況です。
もちろん、そのような状況に対して無関心でいることがいいとは言いません。
ですが、その問題という今落ちている端の部分を踏まえた上で
その他の部分とは違う自分という存在に意識を向けて、真逆の方向に進んでいくことが、
結果、全体を引きあげて綺麗な状態に戻っていくことになると思うのです。
【テーブルクロス理論】
ぜひぜひ、皆さんご自身の人生の中で実践してみてください。
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