眠れない受験生のカラダ

昨日、2ヶ月ぶりにひとりの青年が身体調律セッションにやってきた。

前回来たのが初めてのセッション。

彼は現在大学受験生。所謂、浪人生。

元々は、彼の母親がスタジオUにセッションを受けにきたことがある方で
受験生の息子さんの睡眠の悩みで連絡をいただいた。

状況としては、

日中は勉強して23時すぎに帰宅して、0時頃に夕飯を食べて、その後眠れずにスマホをずっと見てしまい、ようやく夜中に寝て、昼前に起きるという生活スタイル。

しかも、寝付くのに40分から、ひどいときは2時間以上かかり、その上左の頭が際立って痛くなりそれもまた不眠を助長するという状況。

あまりに辛くて、病院で睡眠薬を処方してほしいとせがまれてしまい、
その前にということで、わけのわからん泉岳寺の地下室のことを伝えたら聞き入れてくれての今回の運びと相成ったのです。

2回目に来た昨日は、顔の表情もしっかりとしており、当然会話のやりとりもスムーズ。

今回は、もともとメンテナンスで来たということもあり全身の骨感覚を調律していき、ラストの方では気持ちいいほどクークー寝ていて安心した。

が、初めて来たときはそれはもう別人状態。

それぐらい、当然本人も辛かったのであろうが
とりあえず初回ということで、身体の状態などを訊ねてみても
なんだか会話のやりとりがスムーズに進まない。

これは、この青年に限ったハナシではないのだが
基本、ヒトが眠れない状況になる要因の一番が
私自身は【呼吸】の問題だと捉えている。

【呼吸】、とくに息を吐くことにブレーキがかかってしまっている状態であり、
当然、しっかりと息を吐けていないので肺の中に在る古い空気を吐き出せていないので新鮮な空気が新しく肺の中に入ってくることがない。

この【呼吸】の状態のまま睡眠状態に突入すると、むしろ寝れば寝る程、呼吸の数は減り浅くなるので極論、酸欠が進む一方になる。

だからこそ、カラダは眠らせないのだ。

だって、寝てしまう方が回復するどころか苦しさが増す一方なのだから。

そして、

その息を吐くことにブレーキがかかってしまっている状態になってしまっているのが
手首の骨、手根骨の動きの固さが原因なのだ。

実際、手首の骨に触れてみると、その部分のかたさは顕著。

こういう時、骨に直接アプローチできるのはシンプルでいい。

だって、どうせ呼吸がまともにできていないのだからこそ、
そんな時に何を聞かれたところで、呼吸が浅い苦しみには敵わない。

この回は、身体調律セッションというよりもむしろ

【蘇生】

みたいな感じでした。

でも、さすがにそこは若さ。

あっという間に、回復できて何より。

こんな経験もしつつ、彼から来春には良き報せが聞けることを願っております。


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