昨日、
ご紹介によりお越しいただいた方の身体調律グループセッションが行われました。
今回は、ご家族同士といってもご夫婦ではなくてご家族。
母と息子さんのお2人でのグループセッションとなりました。
きっかけは、中学2年生になる息子さんが右肘に痛みと違和感を覚えたそうなのだが、
事故やケガなどではないので病院でもないのかなと、お母さまの方は思ったそうなのだが、
息子さんの方が、
『とにかく、どこかにいって診てもらいたい』
と、せがまれていたところにちょうどこの身体調律スタジオUの存在と、
どうも泉岳寺の地下に変なヤツがいるらしいとのハナシを、こちらのクライアントさんから聞き、
それならば自分自身も受けてみたいなと。
そういう流れでこの
≪母と息子の身体調律セッション≫
の運びとなりました。
ちなみに、わたしの長男も同じ中学2年生。
なんだか、仕事とはいえ自分の息子と同い年の子とのカウンセリングはちょっと不思議な感覚だ。
話を聞いてみると、もともと楽器でドラムをやっているのだが
最近、ベースやギターに興味が出てきたので弾き始めてみたら
なんだか右肘に痛みが出てきたとのこと。
この情報だけ聞くと、
テニス肘やゴルフ肘みたいな疾患みたいなものを勝手に想像してしまいがちですが、
そういう先入観後回し。
あとはシンプルにカラダに訊いてみるだけ。
骨に触れて訊いてみるだけ。
だって、
痛みという刺激で何かを伝えたいと思っているのはカラダの方なわけだからさ。
ということで、いつものように骨に触れていく。
さすがにわたしも、多くのカラダの骨に触れてはきていますが、
なかなか中学2年生・10代の骨に触れる機会はそれほど多くはないので新鮮な感触。
その骨に触れてみて感じたコト。
それは、
大人のカラダに多い、足指先の骨の感覚の消失というよりは
どちらかというと、
太ももの骨〔大腿骨〕の感覚が不明確な感覚を憶えたのでひとつ質問をしてみた。
『中学生になってから、急激に身長伸びた?』
すると、けっこうここ数年で身長は急激に伸びたとのこと。
さすが成長期。
【身長が伸びる】とは、つまりは【骨の長さが伸びる】ということ。
恐らくだが、短期間に変化・成長した自分の骨のサイズの変化度合いに、
どうも脳の認識が追いついてない様子。
このあたりもまた、座りっぱなしの現代の子供たちの身体の問題のひとつかもしれない。
ということで、肘が痛いと訴えていたにもかかわらず
わたしが必要だと感じたのは、
≪改めて、今の自分の骨のサイズ感を脳に再認識する≫
そんなセッションを行っていった。
自分の骨のサイズ感がうまく認識できないと、
自分がどう動いていいかも不明確になってしまうものですし、
それと同時に、自分以外の他人との距離感覚もうまくつかめなくなってしまうものです。
セッションの途中に、ふとお母さんにも息子さんのカラダに触れていただいた。
この、ただシンプルに
母親が息子のカラダに触れる
というのが、
なんだか超絶にステキな光景だった。
そうだ、これでいいのだ!!
ただ、シンプルにカラダに触れてみる。
もう、今後の世の中これだけでいいのではないかと思ったほどの衝撃シーン。
とは言え、これは親子のグループセッション。
今度は、お母さんのカラダさまの番。
先ほどのステキな光景を目の当たりにして、なんだか勝手にわたしの気持ちが満足してしまっていたのだが・・・
お母さんの方の骨に触れたら、一気にわたしの意識は一変した。
【このカラダ。全然、骨への意識が無い!?】
嗚呼、なるほど。
お母さんが息子さんを連れてきたんじゃない・・・。
息子さんのカラダが、お母さんのカラダをこの場に引っ張りだしてきてくれたんだ。
もちろん、息子さんのセッションに意味が無かったとかいうハナシでもなく、
そこは親子お互いさまの世界であるのですが、
こういうシーンに立ち会えるからこそ
カラダの世界って面白いのです。
そして、骨という存在は
圧倒的に血縁関係・血筋の影響を受ける存在。
どこかこう、親子関係というものには
骨の共鳴感みたいなものがあるような気がするのだ。
それは、共感エネルギーも反発エネルギーも含めて。
そして、その骨からの変化は、個人だけの変化にとどまらないのです。
子供のカラダ感覚が変わると、なぜか親のカラダ感覚も変わるし、
親のカラダ感覚が変わると、子供のカラダ感覚も変わる。
しかも時にそれは、
直接本人に対してアプローチしたら変わらないような部分が、
親子関係を通してだと、連鎖反応的に変化する場合が多いのだ。
このあたりが、親子でのグループセッションのおもしろい点であり読めない点。
今回の、この親子でのグループセッション
【母と息子の身体調律セッション】
も、なかなか濃厚なセッションの経験となりました。
【カラダは、最高のエンターテインメント】
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