『無駄ではない1日』

本日、身体調律セッションにお越しの男性Mさん。

だいたい2週間に1回のペースで定期的にセッションに来ていただいています。

年齢的にも私とほぼ同年代であり、お互い仕事も忙しく、そして子どももほぼ同世代ということもあり共感できることが多い関係性。

そんなMさんが今日のセッション中に、

『実は昨日、あまりに仕事が目一杯たまっていたので無理くり有給を取ってその仕事を片付けようと思ったのですが、いざやろうと思ったらまったくやる気にならなくて、本当にボーっとして無駄な1日を過ごしてしまいました・・・』

と、少し落ち込んだ様子のMさん。

しかし、その言葉を聞いて私は、

今日のMさんの身体の感触に納得がいったのです。

たしかに夏以降、本当に心身共に多忙を極めていたMさん。

そんなMさんの身体が、今回は本当に久しぶりに少し余裕が戻ってきていたのだ。

これは身体至上主義の私の勝手な解釈ではありますが、

恐らくMさんの身体的には、その1日中ボーっと何もせずに過ごすということが、最も優先順位の高い仕事だったのであろう。

それぐらい、現代社会においてはこの

【何もしないでボーっと過ごす】

という行動は、心身の回復のための重要な行動のひとつとなるのです。

そういう意味でも、昨日のMさんの1日はけして無駄な1日ではないのです。

目の前に仕事が目一杯山積みになっている時は、自分自身の身体の内側の仕事も目一杯山積みになっているもの。

私はMさんに、

「昨日のその1日は、Mさんの身体にとって無駄な1日ではなかったですよ」
と伝えました。

身体の内側に余裕が生まれたことで、心にも少し余裕が戻ったのだと思います。

【何もしないでボーっと過ごす】

これもまた、自身の心と身体を護るための具体的なセルフケアの一つなのです。

時々皆さんの中にもこのMさんと同じように、やらなければならない仕事があるにも関わらず何もやる気が起きない、なんて場面が時々あると思うのですが、

そういう時はもうさっさと諦めて、

【何もしないでボーっと過ごす】

という選択をお勧めしますよ。

なぜならそれが今のあなたにとっての、最優先課題なのですから。

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