食べ方って、知ってる??

いきなりですが、質問です。

『あなたは普段、食事の時に口の中のどこの部分で食べていますか?』


ちょっと、食事中の自分の口の中を想像してみてください。
エアーもぐもぐしてみてください。

口に入れたその食べ物を、どこのエリアの歯で噛んでいますでしょうか?


先月から学んでいる未来歯科アカデミー

毎回毎回、未来歯科の川邉先生の目からウロコどころではない身体知識にやられている日々なのですが、

顎関節症についての回だったかと思うのですが、その講義の中で川邉先生がさらりと

『絶対に奥歯でもの食べたらダメですからね!!』

と口にする。

『????。センセイ、今なんとおっしゃいました??』
と、割と思考が止まる私。

講義の中で、咀嚼することの重要さ、そしてその咀嚼動作によってはじめて分泌がされる特殊な唾液【刺激時唾液】の話を何度も聞いてようやく理解し始めたと思ったところに、妙なことを言うもんだ。

『人間は、絶対に奥歯でもの食べたらダメですからね!!』と。

ちなみに私、がっつり奥歯で食べていました。

今までは。

そこから川邉先生の解説が始まる。

まず、食べ物も水を含む飲み物も、口に入れる箇所は歯の前部分だという。

この赤丸あたり。

そして、

【なぜ、絶対に奥歯でもの食べたらダメなのか?】というと、

奥歯エリア及び、舌の上に食べ物がくると、
脳の反射により自動的に飲み込んでしまうのだ。

たしかに、そう言われると思い当たる節は大ありで、

よく昔から

≪100回噛んでから食べなさい≫

とは、誰もが言われたことがあると思いますが

でもなぜ100回噛んで食べれないのかと言えば、

【飲み込んでしまうから】

だと思うのです。

でもそれは、嚥下という飲み込みのシステム上
奥歯エリアに食べ物がきたら反射で飲み込むということだったのだ。

前側エリアで咀嚼してしっかりと唾液とまぜる。
そして、しっかりと刺激唾液とまぜ終えたその後に、舌を丸めて奥エリアにそれを運ぶことによりゴクンと飲み込む嚥下反応が働く。

これが本来の食べ方なのだそうだ。

ただ、

45年間の奥歯食いキャリアの私の脳は、その未知の情報こそ今まさに飲み込めない。

『いやいや、でも先生。かたいモノを食べる時は奥歯を使うものでしょう!!』

と、まさに食ってかかってみる。

間髪入れずに先生から、

『食事に使う歯は、前歯と犬歯の奥2つまでです。かたい食べ物もそこで噛めます』

とのこと。

たしかに、よく見てみると犬歯の奥2本分の歯は奥歯と同じ形状(臼歯)をしている。

もう、こうなってくると
大袈裟に言うと今までの自分の人生は一体なんだったのだろうという気持ちにすらなる。

そして、ふと思う。

『では、奥歯って いったい何のためにあるのですか・・・??』

先生、また即答です。

『それは、転倒防止のためです』


テントウボウシ??


もう、食べ物すら無くなってるじゃないですか・・・。


さて、ここから真面目に解説。


まず、前提条件として

人間の歯と歯は、絶対に当たることは無いですし、当たらないように脳でプログラムされているのです。

そして絶対に歯と歯は当たってはいけないのです。
それぐらい歯と歯があたる衝撃はもの凄い力なのです。
(歯医者さんなどで歯をカチカチしてくださいと、言われて意図的にすることはもちろん可能です)

そして、

奥歯と奥歯が当たると、先ほど出てきた脳の【転倒防止システム】が発動して、
側頭筋や胸鎖乳突筋や僧帽筋などの頭蓋骨まわりの筋肉をかためるスイッチが入ってしまうということ。

つまり、

【なぜ、絶対に奥歯でもの食べたらダメなのか?】というと、

奥歯エリアで日常的に食べ物を噛んでいると、日常的に奥歯が当たることになり、
常に側頭筋や胸鎖乳突筋や僧帽筋の緊張を発動させ、それが頭痛となり肩こりに直結する。

そしてもうひとつ、

奥歯エリアに食べ物が入ればすぐに飲み込んでしまうので、
刺激唾液が分泌されることなく、唾液とまぜていない状態で消化器官に運ばれてしまうので、本来エネルギーとなるはずの食べ物が、ただただ内臓に負担をかけるだけの存在になってしまうからなのだ。

これ、

私もまだまだ学び始めなので、今の説明が稚拙なのは自覚してはいるのですが、

私たちは、こんな正しい食べ方ひとつですら、誰からも教わってくることなくここまできてしまったということなのです・・・

今までは。(ここで魔法のコトバ、大事)

もちろん、大事なことは正しい知識を知ること。
そしてもっと大事なことは、自分自身の日常生活をひとつひとつ変えていくことにあります。

とは言え、いきなり前歯の方で食べてみようと思っても最初は本当に難しいと思います。
(そのための姿勢と座り方があるということなのです)

なので、まずぜひ最初に皆さんにやってみてほしいこと。

それは、

まず今自分が、普段口の中のどのエリアで食べているのかをぜひ観察してみてください。

そしてもうひとつ、

これは自宅で構いません、ぜひ一度 四つん這いになって下を向いて食べてみてください。

そうすると、


【前側で噛んで食べる】

というのが、少し実感できると思います。


もう、日常生活からすべてやり直しですよ。。

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