2023.10.13 06:54

100歳のおばあちゃんから聞いた体験談

今日、クライアントさんとのセッション中の会話の中で、

突然この御方の話題が出てきた。

こちらの御方、

以前の私の職場、五反田整体院時代に長年通ってくださっていた御方。

84歳の時に初めて五反田整体院に来院され、
そのままずっと週に1回のペースで通っていただき、
最終的に100歳まで通っていただいた御方。

※ちなみにこの写真が、100歳のお祝いのお花をプレゼントした時の2ショット。

そしてちょうどその年が、コロナが日本でも流行り出し始めた時でもあり、
その方ご自身はまだまだお元気だったのですが、その当時来院の際に付添をしてくださっていた区のシルバー人材のサービスがコロナの影響でストップしてしまいそのままとなってしまった御方。

そんな事もあり、
その昔、そのおばあちゃんから聞いたあると会話を思い出した。

今から考えると、なんでそんなことを当時突然聞いたのかは憶えていないのですが、

とある施術中にそのおばあちゃんに、

『太平洋戦争が始まった時って、その当時の町の様子や人々の様子や日常ってどんな感じだったのですか？』

と尋ねてみたことがあった。

歴史の教科書やTV・映画などで、太平洋戦争のことは観たり聞いたりしたことはあるが、
まさにそのリアルタイムで、しかも戦地に赴いた方ではなく東京で普通に暮らしていた方が、その時をどのように体感していたのかに俄然興味が湧いてしまった。

細かい内容は、かなり前に聞いたことなのであまり覚えていないのですが、

おばあちゃん曰く、

【なんだか遠い国で戦争が始まったみたいね、から始まり。そのうちなんだかラジオでやたらと軍の方がいろいろ発言するようになってきたなぁと思っていたら、ある時からあれよあれよと戦争が始まったということになり、あれよあれよという間に生活に制限がかかり、そしてある日突然疎開するってことになったのよ】

という感じの内容であった。

恐らく私自身、昨今のこの世界情勢の展開の中だからこそ、あのおばあちゃんのことを今日突然思い出したのでしょう。

そして、

そのおばあちゃんがその時に言っていたセリフで、一番印象的だったことが、

【戦争なんて、まさか本当に自分のところで起きるなんて思わなかった】

これがリアルなんだなと・・・
当時も聞いていて素直にそう思いました。

現在、

世界情勢はかなりの緊張状態にあります。

もちろん、私自身なにかまわりの方に不安を煽りたいわけでもないですし、
当然のことながら戦争なんて微塵にも望んではいません。

でもそれは、今から80年近く前に、同じこの国で同じように日常を過ごしていた方々も
同じことを考えていた。

でも、起きてしまった。

この先、

世界情勢がどうなっていくかはわかりません。

ですが、無知こそもっとも不安を増す要因となりますので
現状を知るためにも、有益な情報収集は大切になると思います。

ですが、一番大切なことは

【どんなことが起きたとしても、自分を見失いパニックにならないこと】

に尽きると思います。

ギックリ腰ひとつとってもですが、ギックリ腰になって動けなくなるのは
痛いからではないのです。

それは突然の出来事、予想もしていなかった変化に対してのパニック反応により
痛みの感覚を増幅して感じ、そして動けなくなるのです。

東日本大震災にしても、コロナにしても、
予想もしなかった出来事が突然起き、日常が一変する経験は皆さんそれなりにしてきているはずです。

予習済みですよね。

だからこそ、改めてですが

【どんなことが起きたとしても、自分を見失いパニックにならないこと】

なんとなくですが、自戒を込めて書き記しておきます。

そして、

ひさびさにこの映画が観たくなりました。

『ライフ・イズ・ビューティフル』

どんな状況でも、世界を美しくするのは自分自身。