引き算のコントロール

本日、スタジオUにお越しのカラダさま。

もう10年以上もお付き合いのある男性Kさんで、
長年かなり本格的に競技スキーをされている方。

年々、スキーのオンシーズンが長くなり、かなり暑くなっても雪の残る奥地までスキーを担いで滑りにいくほどの方だ。

さすがにようやくオフシーズンに入り、先月に定期セッションに来たばかりであったが、
珍しく今回は半月振りでのセッションとなった。

どうも、右の腰の一部分だけが痛みが抜けない。
普通に動いている分には痛みはないのだが、腰を捻る動作をする時にのみ痛みを自覚する。

その方も、
もうご自身の身体に意識を向けて身体とコミュニケーションをとることを長年続けてきているので、この今の状況をなかったことにして先送りにすることをしても何一ついいことは無いことは経験済み。

なので今回は早めの身体調律セッションとなった。

ちなみに、、

よく一般の方に質問されることのひとつに

『来た方を一目見ただけで、どこが悪いのかすぐ解るんですか?』

的なことがありますが、残念ながら私の場合は、見てもあまりよくわかりません。

まあ、大半の場合何が悪いかと言えば、その方の身体の使い方が悪いのがほとんどだという話はさておき、
私の場合は、その身体の骨に触れていかないとわからないのです。

なので、いつものように骨に触れていくのですが
前回の半月前にお越しになった時は、全体的に力の流れの滞り感やこわばり感があったのですが、今回はかなりクリアになっている部分と、まだ残っている部分とがはっきりと分かれていた。

今回、一番力の流れの滞り感やこわばり感が残っていた箇所が、

【右腕の肘から先の部分】

だったのだ。

その感触と情報を元に、クライアントさんと一緒に、改めて最近のスキーの滑り方を再考察してみる。

もちろん正解かどうかはわからないが、そこでひとつの仮説が出てくる。

実はこのクライアントさん。

コロナ期から、オンライントレーニングに出会い、そしてそれを地道に続けていて
かなり以前に比べて体幹の筋肉と股関節コントロール力は向上していた。

だが、それにもかかわらず
まだ体幹・股関節エリアに不安があった時期の、滑っていての自分の重さコントロールを右腕の筋力でストックをかなり強く握りしめてブレーキをかけてしまう使い方が残っていたのでは? という仮説が出てきた。

本当はもう体幹・股関節コントロールで荷重移動ができるはずなのに、
古い使い方という『右腕の力の入れ過ぎ』が結果的に今回痛みをカラダが訴えて知らせてくれていた右腰部分の動きを止めてしまっていたのではないか?
というもの。

つまりは、痛みが出ている右腰をどうにかするのではなく、

必要以上に力を入れすぎてしまっている右腕のコントロールが求められている。

しかもそれは、

【カラダの引き算のコントロール】

筋トレをして筋力を増やすような ≪足し算のコントロール≫ ではなく、

丁寧に自分の動きに意識を向けて、より筋肉でなく骨に意識を向け余計な力の入れを抜いていくようコントロールする

【引き算のコントロール】

が求められるのだ。

もちろんそれは、すぐにできるようになることではないですが、
その感覚がより身についてくると、まだまだスキーでの身体操作力は向上することでしょう。

身体の世界、動きの世界においてこの

【引き算のコントロール】

は、とても重要な感覚でもありますので
皆さんも、まずはそんな世界があるというだけでも、認識しておいていただけるとよいかと思います。


※身体調律セッションを実際に受けてみたい・体感してみたいという方は、
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